ごあいさつ

薬剤科長職務代理
保屋野 貴通

当院は、中野駅北口より徒歩で約10分、バスは阿佐ヶ谷駅行きで「東京警察病院正門前」、野方駅行きで「東京警察病院北門前」下車となっておりアクセスしやすい立地となっています。また途中に「中野四季の森公園」という緑豊かな公園や大学・飲食店が立ち並んでいます。
当院は災害拠点病院でもあり、地域の皆さまの信頼や地域医療の発展に貢献すべく薬剤師の専門性を活かし医療の現場で活躍しています。 現在の薬剤科は33名で調剤業務・服薬指導・注射薬の調製(IVHや抗がん剤)・医薬品情報の提供・薬品管理・治験等業務は多岐に亘っておりますが、ひとつひとつ丁寧にを心掛けています。各病棟には病棟薬剤師を配置し、患者様の不安や相談に対応しております。患者様の薬への不安や疑問を取り除き、安全にそして安心して薬の使用・服用ができるように努めております。また、薬剤師外来も積極的に取り組んでおり、がん治療がスムーズに行えるよう外来スタッフと連携しています。時間外では趣味やスキルアップのための勉強ができるよう残業時間を減らすなどアフター5を大切にしております。薬剤科をどうぞよろしくお願いいたします。

薬剤科の理念・方針

  • 東京警察病院の基本理念に沿い、患者さまに安心して薬物療法が受けられるよう努力します。
  • 患者さま個々の医薬品の有効性や副作用等を適切に見極め、最適な薬物療法の提供に努めます。
  • 医師や看護師さん等とのコミュニケーションを大切にし、医療者間でしっかり連携して良質で安全な薬物療法を目指します。
  • 地域の薬局と連携し、地域医療の充実に貢献します。
  • 知識・技術・探究心を兼ね備えた、温かみのある薬剤師を育成します。
  • 職員一人ひとりの個性を大切にし、活気ある職場を創ります。
集合写真
当院の薬剤科スタッフ

部門の概要

患者さまが安心して安全に薬物療法を受けられるよう、院内外の他職種と連携し、様々な業務に取り組んでいます。

調剤業務

当院では外来処方は原則院外処方で対応しており、主に入院中の患者さまの内服・外用等の調剤を行っています。病棟薬剤師と連携を取り、薬剤の安全な使用につながるよう業務を行っています。

注射薬調剤・薬品供給業務

注射薬の個人別セットとTPNの混合調製、院内医薬品の管理・供給を行っています。個々の処方について投与量、薬歴、検査値、配合変化、重複投与等をチェックし、自動アンプル払い出し装置を導入して調剤過誤の防止に努めています。

製剤業務

市販されていない特殊な薬剤の製剤(処置薬、検査薬および治療上必要な薬剤)や高カロリー輸液の調製を行っています。薬品の品質確保、安全性を重視して取り組んでいます。

外来化学療法業務

院内登録レジメンに基づいた調剤、ミキシング、治療中患者さまへの薬剤説明・指導を行っています。薬薬連携に力を入れています。

 

病棟業務

各病棟に担当薬剤師を配置し、入院患者さまの薬剤指導、病棟在庫の薬剤管理、医師への処方提案などを行い、質の高い薬物治療をめざしています。

医薬品情報業務

医薬品情報室では、薬剤が安全に使用されるように、医薬品情報の収集、管理を行い、医薬品に関する質疑への応対も含め、患者さまや、医師や看護師などの医療スタッフに情報提供しています。電子カルテ薬剤マスタの整備や院内医薬品集の発行、蔵書整理も行っています。また、外部との窓口ともなっており、製薬会社や、トレーシングレポートを通じた周辺薬局との交流も行っています。

AST(抗菌薬適正使用支援チーム)

当院ではASTに薬剤師が専従しています。主な活動として、抗菌薬使用状況の把握と指導、抗菌薬血中濃度モニタリング、抗菌薬適正使用推進のための教育などの活動を行っています。詳細は【こちら】

治験管理業務

治験事務局、CRC業務、治験薬の管理を行っています。製薬企業依頼の治験だけでなく、医師主導治験、臨床研究、市販後調査などもサポートし倫理性・安全性・信頼性の確保に取り組んでいます。

薬剤師外来

外来化学療法を受けられる患者さまに、外来診察室で診察前面談を行っています。患者さまが安心して安全な薬物療法を受けられるよう、専門性を発揮し取り組んでいます。

 

入退院支援センター業務

入退院支援センターにおいて看護師とともに、入院患者さまがよりよい入院生活を送れるように、入院前から、いつも服用している服用している薬剤を確認し、検査や手術までに中止が必要な薬剤の指導を行っています。

チーム医療

感染(ICT/AST)、緩和ケア、栄養サポート、呼吸サポート、褥瘡など各種専門チームへ参加し、薬物治療のサポートを行っています。高度な薬物治療の支援に対応できる薬剤師の育成に努めています。

地域連携

トレーシングレポート等を用いて地域の保険薬局と薬薬連携を行っています。研修会を企画し、医薬品や治療について、共に学び共有する取り組みも行っています。

薬学教育

学生1名に薬剤師1名が付き、実習をサポートしています。主に調剤業務、病棟業務(一般病棟からICU/SCU)、チーム医療やカンファレンスへの参加、状況により他のコメディカルの業務や手術室の見学などを行います。PCを配備した学生用スペースと1日2回実習記録の作成時間を設けるなど、学習しやすい環境を調えています。

その他

月2回全体ミーティングを行い、部門間の調整や情報共有等を行っています。学会等出張報告、医薬品の勉強会も定期的に行っています。

業務実績【令和5年度】

入院処方箋枚数 68,183枚(平均 186枚/日)
院外処方箋発行率 95.0%
入院注射箋枚数 78,108枚(平均 213枚/日)
入院化学療法件数 1,452件
外来化学療法件数 3,045件
薬剤管理指導料1 4,434件
薬剤管理指導料2 11,085件
退院時薬剤管理指導加算 6,687件
連携充実加算 416件

 

専門・認定薬剤師等の取得状況 [令和6年10月現在]

日本病院薬剤師会 日病薬病院薬学認定薬剤師 7名
感染制御認定薬剤師 1名
認定指導薬剤師 1名
日本臨床腫瘍薬学会 外来がん治療専門薬剤師 2名
外来がん治療認定薬剤師 1名
日本化学療法学会 抗菌化学療法認定薬剤師 2名
日本栄養治療学会 栄養サポートチーム専門療法士 3名
日本糖尿病療養指導士認定機構 日本糖尿病療養指導士 2名
薬学教育協議会 認定実務実習指導薬剤師 5名

 

保険薬局の方へ

〇一般名処方について
当院は、一部の薬剤を除き一般名処方の記載に変更いたしました。
〇院外処方箋の処方変更時の連絡について
後発品への変更および残薬に関する情報提供は、お薬手帳へのご記入でお願いいたします。
医療用医薬品の供給状況における変更調剤の報告については、FAXもお受けしております。
〇研修会について

 特定薬剤管理指導加算2のための研修会を年4回(3月、6月、9月、12月)開催しています。

薬薬連携について

〇トレーシングレポート

トレーシングレポート・吸入指導評価表送付先
東京警察病院 薬剤科
FAX 03-5343-5766

〇情報提供いただきたい事例

  • 副作用歴、アレルギー歴
  • 副作用の発現について
  • 服薬アドヒアランス(残薬状況)
  • 自己管理、家族管理
  • 拒薬など薬に対するこだわり
  • サプリメント、OTCなどの使用状況
  • 調剤上の留意(一包化、粉砕など)
  • ポリファーマシーに伴う減薬の提案
  • 薬剤重複に関する情報、併用禁忌薬について

【抗がん薬の場合】

  • Grade2の副作用(緊急を要さない次回診察前に医師へ情報提供することが望ましい内容)
  • 副作用対策セルフケアの実施状況

〇がん化学療法
当院では、連携充実算定を実施した患者さまへ治療内容(レジメン)や副作用の情報等を記載した文書を交付いたします。保険薬局で特定薬剤管理指導加算2を算定される場合等、服薬状況や副作用の出現状況をご確認いただいた場合には、上記へ服薬情報提供書(トレーシングレポート)をお送りくださいますようお願いいたします。免疫チェックポイント阻害薬は、添付の様式をご利用下さい。
トレーシングレポート_ICI.pdfPDF

<お薬手帳用シール>

〇吸入指導
吸入薬指導の結果等の情報提供について(吸入薬指導加算)
当院では薬局にて、吸入薬の吸入指導を行った際に文書による情報提供をお願いしています。文書の他、手帳により情報提供をすることも可能です。
また、報告文書は添付の様式をご利用下さい。ただし、添付の書式以外でも情報提供は可能です。
吸入指導評価表.pdfPDF

製薬企業の方へ

医薬品情報室への訪問は、原則としてメールでの事前アポイントのみとさせていただいています。
製造販売後調査は治験管理室が担当しています。
ご相談・お問合せの際は、「治験管理室」へ電話またはメールyakuzai@keisatsubyoin.or.jpにてご連絡ください。