総合診療内科について
人を診る医療、やさしさに満ちた診療を目指して
東京警察病院 総合診療内科は、現代医療が抱える複雑な課題に対して、柔軟かつ包括的な視点で向き合う診療科です。技術の進歩と専門分化が進む一方で、患者様が複数の診療科を渡り歩かなければならない「医療の断片化」が進行しています。特に、高齢者や複数の慢性疾患を抱える方々にとって、医療の複雑さは生活の質に直結する深刻な問題です。
総合診療医は、身体的な症状だけでなく、心理的・社会的背景を含めた全人的な視点から診療を行います。まさに、医療ドラマ『19番目のカルテ』の主人公・徳重医師が語る「病気を診るのではなく、人を診る」という姿勢そのものです。患者様の人生に寄り添い、自分ではない誰かに少しでも優しくすること。その思いが医療の調和を生み出し、地域にやさしさを広げていくと私たちは信じています。
私たちは地域医療の中核として、外来・入院診療を通じて診断が難しい症例にも積極的に対応し、地域の医療機関との連携を深めながら、質の高い医療の提供に努めています。
診療内容と特色
一貫した診療体制で、安心と信頼をお届けします
- 外来診療
月曜日から土曜日まで、内科初診外来を開設しています。
さまざまな症状の中には、身体だけでなく心の調子も悪く、不安を抱える方も少なくありません。私たちは、専門的なアプローチで「病気を見つける」だけでなく、「体全体の不調」を探り、人間としての健康的な日常を取り戻すための鍵を見つけ出します。
不調の具合に応じて、必要な検査を行ったり、他科をご紹介したりしています。
また、総合病院に入ることに敷居の高さを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、どうぞご安心ください。当科の扉は、誰でも入れるように全自動で開くようになっています。病気がある方だけでなく、「病気かどうか心配」という方も、どうぞお気軽にご相談ください。 - 入院診療
入院が必要な方(患者様のご希望にも沿って)は、総合診療内科での入院診療が可能です。
当科では、複数の健康問題を抱える成人・高齢患者様に対し、身体的な疾患だけでなく、心理的・社会的・倫理的側面にも配慮した医療を提供しています。診断が難しい症例にも柔軟に対応し、患者様にとって最善の医療を提供できるよう努めております。どうぞお気軽にご相談ください。
患者様と、心をひとつに
診療に関するご相談など、どんなことでもお気軽にご連絡ください。
私たちは、手を取り合い、「やさしさ」と「思いやり」の心をもって、皆様の健康と安心を支えてまいります。誰もが必要な時に、安心して医療を受けられる社会の実現に向けて、日々心を込めて取り組んでいます。
また、一人ひとりの生き方や人生にそっと寄り添いながら、丁寧であたたかい診療を心がけています。