特色

❶前立腺癌診療のエキスパートによる懇切丁寧な説明と患者様参加型意思決定(Shared Decision Making)により個々の患者様にとって最善の治療選択肢を提供致します。
❷最新のエビデンスに準拠し最新の医療機器による高水準の治療を提供致します。
❸診療科間の垣根のないシームレスの診療により特定の治療に偏らない公正な治療をお受けになれます。
❹月1回開催されるキャンサーボードにおいて個々の患者様の治療結果を確認し、今後の治療方針について再検討しています。

治療

❶ロボット支援下前立腺全摘術

前立腺限局癌を対象として、ダヴィンチX手術支援ロボットを用いた根治的治療を行っています。腫瘍の局在によっては神経温存により術後の勃起機能低下を予防します。術後の尿禁制の回復も早く社会復帰も早いのが特徴です。

ロボット支援下前立腺全摘術 ロボット支援下前立腺全摘術

❷体外照射(IMRT, VMAT, SBRT)

最新型のリニアック(高エネルギー放射線治療装置)により、一般照射からIMRT(強度変調放射線治療)、VMAT(強度変調回転照射)、SBRT(体幹部定位放射線治療)まで1台でカバーできます。年齢、合併症などから手術のリスクが高い患者様にも実施できます。従来の放射線治療とは異なり、オーダーメイドの照射ができることで合併症を最小限に抑えることができます。

体外照射(IMRT, VMAT, SBRT)
エレクタ社Versa HD
通常の照射とIMRTの線量分布の違い

❸小線源治療(I-125密封小線源永久刺入治療)

PSA値<10ng/ml、グリソンスコア<7、T2b以下の低リスク症例が対象となります。大きな前立腺や前立腺結石がある症例は適応外となります。シードと呼ばれる線源カプセルを前立腺内部に留置するだけで治療は完了します。治療後は排尿障害や頻尿症状がありますが、1年ほどで回復します。勃起機能は温存されることが多いので、若い世代の患者様にも有益な治療法です。

I-125密封小線源治療
小線源治療(I-125密封小線源永久刺入治療)

❹トリモダリティ 1

T3以上の局所進展癌症例では、小線源治療、体外照射、ホルモン療法の3者併用療法を行っています。小線源治療と体外照射の併用で前立腺患部に充分な照射線量を確保し、ホルモン療法により微小転移を消失することで優れた長期成績が得られます。
前立腺と直腸の間にハイドロジェル(Space OAR®)を挿入することで直腸への照射を予防しています。
体外照射(IMRT, VMAT, SBRT)

❺オリゴ転移前立腺癌の治療 2,3

骨転移や内臓転移を伴う進行癌症例では、ホルモン療法が第一選択となりますが、転移巣が少ないオリゴ転移症例では、前立腺患部と転移部位に対して放射線治療が予後改善に繋がるとのエビデンスがあり、当センターでも実施しています。

❻骨マネージメント 4-7

ホルモン療法はCTIBL(癌治療関連骨減少症)を惹起し、骨粗鬆症や転倒・骨折の危険性が高くなります。ホルモン療法を行う患者様の骨折予防を目的とする薬物療法を行っています。骨転移を伴う患者様ではSSE(症候性骨関連有害事象)の予防・治療を目的としてRa-223内用療法を行っています。

当センターへの受診を希望される患者様へ

◉ 診療時間は月、水、金の午後2時から4時までとなります。
◉ 予約センターで予約をお取りください。
 ▶ 予約のない患者様はお受けできません。
 ▶ 診療情報提供書(紹介状)が必要です。
 ▶ セカンドオピニオンは月曜日午後4時からとなります。
 
 

診療実績(令和3年4月~)
診療実績(令和3年4月~)
(症例カンファレンス)
前立腺がん治療センター
  1. 佐々木正比古, 泉太郎, 増田朋子, et al. 当院における前立腺癌に対する密封小線源療法の治療成績の検討ーADT併用の意義についてー. 泌尿器外科 2019;32:1041-7.
  2. 松島常. オリゴ転移前立腺癌の分類と特徴. 泌尿器外科 2020;33:919-23./li>
  3. Yoshida S, Matsushima H, Fujii Y. Classification of oligometastatic prostate cancer with additional consideration for hormone sensitivity. World J Urol 2021.
  4. Matsushima H. [Bone and calcium metabolism associated with malignancy. Bone management of prostate cancer in the novel anti-androgen era.]. Clin Calcium 2018;28:1535-44.
  5. 松島常. 新規ホルモン剤時代の前立腺がん骨管理について. Clinical Calcium 2018;28:113-22.
  6. Fukumoto S, Soen S, Taguchi T, et al. Management manual for cancer treatment-induced bone loss (CTIBL): position statement of the JSBMR. J Bone Miner Metab 2020;38:141-4.
  7. 松島常. 前立腺癌診療のコツ「骨折予防について
    骨吸収抑制薬治療による副作用対策について」. ESPOIR 2019;2:36-40.

 
 

医師紹介

  • 泌尿器科 センター長 泌尿器科 部長
    松島 常

    [専門領域]
    前立腺癌・肥大症、泌尿器悪性腫瘍、内視鏡手術、尿路結石症、間質性膀胱炎

    [主な資格]

    医学博士
    日本泌尿器科学会指導医・専門医
    難病指定医
    身体障害者福祉法指定医(膀胱)
    「泌尿器外科」編集幹事
    日本泌尿器科学会 代議員
    日本尿路結石症学会評議員
    日本排尿機能学会代議員
    T-PEC優秀専門臨床医、

  • 副センター長 放射線科 主任医長
    笹野 仲史

    [専門領域]
    放射線治療全般

    [主な資格]
    医学博士
    日本医学放射線学会 放射線治療専門医
    日本医学放射線学会 指導医

    第一種放射線取扱主任者

     

  • 泌尿器科 主任 医長
    増田 朋子

    [専門領域]
    レーザー内視鏡治療

    [主な資格]
    日本泌尿器科学会指導医・専門医
    日本がん治療認定医機構がん治療認定医
    身体障害者福祉法指定医(膀胱)
    泌尿器腹腔鏡技術認定医
    内視鏡外科腹腔鏡技術認定医

  • 泌尿器科 医員
    森重 健

    [専門領域]
    泌尿器科全般

    [主な資格]
    がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

  • 泌尿器科
    田中 亮

    [専門領域]
    泌尿器科全般

  • 放射線科 部長
    佐藤 次郎

    [専門領域]
    体幹部画像診断
    IVR
    [主な資格]
    日本医学放射線学会 放射線診断専門医
    日本IVR学会 IVR専門医

  • 病理診断科 部長
    帯包 妃代

    [専門領域]
    診断病理一般
    [主な資格]
    医学博士
    日本病理学会 病理専門医
    日本病理学会 病理専門医・研修指導医
    日本病理学会 学術評議員

    日本臨床細胞学会 細胞診専門医・教育研修指導医
    日本内科学会 内科認定医
    死体解剖資格
    日本病理学会 分子病理専門医