「医師の働き方改革」がスタートしました

日本の医療は世界でもトップクラスの水準であり、だれでもいつでも高度な医療を受けることができますが、これは医師の長時間労働により支えられてきました。今後、医療ニーズが増加・多様化し、少子化による医療の担い手が減少してくると医師個人に対する負担はさらに増すことが予想されます。こうした中でも患者さんに対して提供される医療の質・安全を確保し、医療提供体制を維持していくには、医師が健康に働き続けることのできる環境を整備することが重要になります。このような背景で医師の時間外労働の短縮などを定めた「医師の働き方改革」に関する法律が本年4月から適用されました。
当院でも医師の勤務時間を管理しながら、医療の質が低下しないよう工夫し次のような改革に取り組んでいます。

  • 医療上の処置や検査説明など、今まで医師が行ってきた業務を、他の職種のスタッフが専門性を活かして可能な範囲で代行するタスクシフトを進めています。
  • 入院患者さんについては、複数の医師による担当制として医師間で業務を分担し、時間外労働を減らす努力をしています。そのため、常時同じ医師の診察とならないこともあります。
  • ご家族への病状説明や治療方針の説明などは、原則として時間内(日祝日を除く8:30~17:00)にお願いしています。
  • 外来診察では、急性期の治療が終了した患者さんや長期通院が必要な慢性期の患者さんには、地域の診療所へ移行していただくようにお願いし、外来診察時間の短縮を図っています。
  • 皆さまにはご不便をおかけすることもあると存じますが将来を見据えた改革を進めるためですのでご容赦ください。

    「医師の働き方改革」については【こちら】をご覧ください。