外 科
外科(乳腺、肝胆膵、食道・胃)
乳癌、胃癌、肝臓癌、膵癌、肺癌などの悪性腫瘍、胆石症、膵炎などの消化器疾患に加え、ヘルニア、気胸、甲状腺腫、副腎腫瘍など広い範囲の外科疾患の治療を担当し、できるだけ体に与える影響の軽い方法で治療する方針で臨んでいます。
【乳腺疾患】乳癌手術は年間50−60例、乳房温存率は約60%、腋窩リンパ節郭清に伴う腕のむくみや違和感の合併症を軽減するセンチネルリンパ節生検を導入しています。
マンモグラフィー、超音波、MRIなどの画像診断、手術、術後放射線治療、外来抗癌剤治療は、科を越えた医師、看護師、技師などからなる乳腺チームにより行っています。
【消化器疾患】食道癌、胃癌、肝臓癌、胆管癌、膵癌などの悪性腫瘍の手術を消化器外科専門医、指導医を中心に行っています。早期食道癌、早期胃癌は、内視鏡(胃カメラ)から切除を行うESDを取り入れ良好な成績をおさめています。肝臓癌、胆管癌、膵癌はCT、MRIなどを用いた正確な診断のもとに適切な治療法を選び、切除可能例では積極的に手術を行っています。胆石は、ほとんどが腹腔鏡で手術をしています。当院の腹腔鏡下胆嚢摘除は、通常の気腹法に加え、吊り上げ法を採用しているため、腹部手術後の癒着例でも可能となっています。
【内分泌疾患】甲状腺、副甲状腺、副腎腫瘍の外科治療を行っています。特に腹部の深いところにある副腎腫瘍に対しては侵襲の少ない腹腔鏡手術を施行しています。
【胸部疾患】肺癌、縦隔腫瘍、気胸の手術治療を行っています。自然気胸に対する胸腔鏡手術は、傷が小さく治療成績も良好なため、最近では初回の気胸発作に対しても手術をしています。
【ヘルニア】そけいヘルニアは立った時などに下腹部が腫れる病気です。治療には手術が必要で、当院ではプローリンメッシュという人工物を用い、弱くなったおなかの壁を補強する方法を行っています。術後の痛みも少なく早期に退院が可能です。
外科(上部・下部消化管、血管)
胃癌・大腸癌等の消化管悪性疾患、転移性肝癌・胆石症等の消化器疾患、ポリープ・痔疾・痔ろう等の大腸肛門疾患を中心に診療をおこなっています。
当科での大腸癌外科手術例は年間90例で、内視鏡的治療例55例を含めると大腸癌治療実績は145例にのぼります(平成18年度実績)。また外科手術症例における肺炎、縫合不全、腸閉塞等の術後合併症については、いずれも1%未満の発生率で、ほとんどの症例は術後2週間以内の退院となっています。
近年、食生活の欧米化に伴いわが国では大腸癌が急速に増加していますが、大腸癌による死亡は定期的な検査によって100%回避できるといっても過言ではありません。当科では大腸癌の早期発見にも積極的に取り組んでおり、当科スタッフは年間1,900例を超える大腸内視鏡検査実績を有しています。検査時間は15分程度で、原則的に無投薬で施行しており、患者様に腸内の様子を説明しながら検査を行っています。
手術単独では根治することのできない進行・再発大腸癌に対しても、手術療法、化学療法、放射線療法を含めた集学的治療を行い、良好な治療成績を挙げています。必要に応じて大学病院・センター病院等の他施設とも連携をとり、患者様の状態に最も適した治療計画を立てるよう努めています。